『トレーニング後の睡眠の重要性』
ダイエット、筋力アップ、美脚・美姿勢、スポーツパフォーマンスの向上など様々な目的でトレーニングされる方が多いと思います。
適切なトレーニングはもちろんですが、十分な栄養、そしてしっかり回復させる。これが筋肉作りの基本になります。しかし、トレーニングと栄養面については勉強していても、回復のために何をするべきか。
これについては、抜け落ちてしまっている方も多いのではないでしょうか。
もっと積極的にカラダを回復させていかなければなりません。
この回復のなかでも特に主要な役割を果たす「睡眠」について考えていきましょう。
睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」に分かれています。
ノンレム睡眠とはおもに脳が眠っている状態で、レム睡眠はカラダが眠っている状態とされています。
夢をみるのは脳が起きているレム睡眠のときになります。
そして、「ノンレム睡眠+レム睡眠」はひとつのセットになっていて、時間はだいたい90分。熟睡中はこのセットが何度も繰り返されています。
ノンレム睡眠の時は脳が眠っているので、このときに起きると目覚めが悪くなってしまいます。となるとレム睡眠の終わり頃、ちょうど90分のセットが終わるころにおきれば、いい感じで目覚められます。
つまり「90分の倍数」の睡眠時間だと、スッキリ起きられるということです。
具体的には、6時間とか7時間半くらい。
これが6時間半くらいだと、ちょうどノンレム睡眠に入ったあたりですので、6時間だけ眠るよりもかえって寝起きが悪くなってしまうのです。
また寝つきをよくするには「サーカディアンリズム」という体内時計を整えるのが大事になります。
だいたい24時間から25時間の周期となっており、加齢やストレスでこのリズムがくるってしまうことがあります。「睡眠―覚醒サイクル」にはメラトニンというホルモンが大きく関係します。メラトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から作られます。
トリプトファンから「セロトニン」という神経伝達物質が作られ、このセロトニンがさらにメラトニンへと変化するのでトリプトファンの多い食物を摂取することが、眠りを誘発することになります。
例えば牛乳やカツオ、マグロの赤身、豆腐、チーズなどがトリプトファンを多く含んでいるので上手に摂取し、しっかりカラダを回復させ筋肉作りをしていきましょう。